痛いのトンデケ通信　　　　　　　　　　

中学生　女子

１歳の頃に発症した

無料のタウン誌に掲載した広告に

「アトピーにも良いと書いてあったので

藁にもすがる思いで来ました」

と来院されたのは昨秋

当時小学６年生で

掛川市の小学校陸上大会の選手に選ばれ

夏から始まった練習で症状が悪化した


アトピーが出ているのは

首周りと、肘・膝の内側、手指

特に首の後ろ側が酷く

つい掻き毟ってしまうとのこと


頚椎は上下部で２度曲がり

顔が身体に対し左に平行移動してしまっている

腰椎も｢く｣の字に歪んでおり、猫背にもなっている


初回の施術後

「背が伸びた～！気持ちいい～っ」

と大きく伸びをした

猫背が解消されている


それから４ヶ月は週に一度

それ以降は２週に一度のペースで

現在も施術を継続している


途中、足首を捻挫したり、踝を痛めたりしたこともあったが

今年に入ってから、急速に肌が回復し始めた

まず、肘内側のかさぶたが取れ始め

首の前側、膝の裏、手指と来るたびに綺麗になって行き

今では殆ど目立たなくなっている


結局、肌が荒れる原因は「掻いて」しまうこと

我慢できなくなって、あるいは無意識のうちに

掻き毟って皮膚を荒らすだけでなく

雑菌の進入を招いてしまう


ところで、『痒み』というのは実に厄介な感覚で

大人ですら我慢するのは難しい


ある意味『痛み』の方が我慢できるし

痛いのに掻いた所で仕方がないので

二次災害を防いでいるのかもしれない


通常の治療では『痒み』を抑えるために

患部（皮膚炎の発症している部分）に軟膏を塗ったりするが

痛みの相談室では、そんなところには手を出さない


『痒み』を発生させている

真の原因に

直接アプローチするので

施術を進めていくと徐々に赤みが引いてきて

終わった頃には「あれ？どこも痒くない」ということになる


これから本格的な夏が来る

大量の発汗に加えて

水泳の授業によるカルキなど

皮膚に加わる刺激を乗り切れるまで

もうひと踏ん張りです！