痛いのトンデケ通信　　　　　　　　　　

７０代　男性

一昨日から左肩から肘にかけて

強い痛みと張りがあり

力を入れるとズキンとするため

ギアチェンジが出来ない。

と言って、飛び込みで来られた方はダンプの運転手。

腕の痛みでチェンジレバーの操作が出来ないので

いきなりトップギアに入れて

後はクラッチワークで騙し騙し転がしていた車は

１０ｔ以上の土砂を満載したダンプカー、というから恐れ入る。

「クラッチが焼けそうだけど、しょんないやね」と。

痛みを感じているのは左肩だが

張りは両肩に及び

左前胸部には強い張りが認められる。

加えて背中はガチガチだ。

背骨は歪んでいないが

頚椎は大きく右に傾いている。

うつ伏せで背中の緊張を解き

仰向けになって肩、腕、肩甲骨周りの張りを解く。

最後に頚椎を調整して、左腕を動かして貰うと

痛みはなく、力も入る。

ギアチェンジの操作をしても痛みが出ない

ことを確認して、無事終了。

暫くキツネにつままれたような顔をしていたが

｢これで、心置きなく仕事が出来る！｣と喜んで帰って行かれた。


これは筋肉の誤作動で、俗にいう「筋が乗った」もの。

不自然な姿勢で力を入れると起こりやすい。

例えば、車を運転している時に

リアシートに乗せた荷物を取ろうとして身体を捻り

うしろ手で物を持ち上げたとたんにピキッと来た事ありませんか？

本来、力の入らない姿勢なので

力を入れると筋繊維がよじれてしまう。

やったばかりで、他に損傷がなければ、直ぐに回復できます。